- 食べることそのものが運動!
食事で胃腸の筋トレを! - 体重ばかり気にしてはダメ
- お米の効果は、代謝しやすくなる、お通じ、
メンタルなど体全体にあらわれます。見逃さないで!
- 今日のテーマは「おにぎりダイエット+ウォーク」ですが、
この3か月ほど「ダイエット」という言葉の検索数が増えているようです。
「ダイエット」に関心が高まっているようですね。生活様式の変化で、リズムが乱れてしまった方も多いんじゃないかと思います。自律神経も乱れますし、運動量が減っているのと合わせて、太りやすくなる要因になると思います。
- 自粛生活下で体重が増えてしまった場合、食べる量を減らそうと考えてしまいそうです。
太ると食べる量を減らす方に意識が向いちゃうんですけど、入れる(食べる)のを減らすと、体内での消費も減って、どんどん代謝(エネルギーを消費すること)が悪くなってしまいます。
実は、食べることでもエネルギーは消費されています。咀嚼は運動になりますし、食べた後に消化吸収していく作業では、筋肉でできている内臓がすごく動くんです。私は内臓の筋トレ、胃腸の筋トレって言ってます。
- 食事も筋トレなんですね!
「おにぎりダイエット+ウォーク」では、手軽にできるウォーキングをお勧めしています。これは特別なウォーキングなんですか?
一番の特徴は、「15分」「上半身を動かしてウォーキングする」ということです。
15分って短いと思いますか?大事なのはね、量よりも質なんです。
イチバンのポイントは上半身をしっかり動かすこと。肩甲骨周りの筋肉(僧帽筋)をしっかりと使うことで、運動効率やエネルギーの消費量が格段に上がります。そのために腕(肘)をしっかりと後に引いてください。
家の近くで片道7~8分を行って帰ってくるくらいで、ちょうどいいと考えています。
やらないよりはやった方がいい!5分から始めたっていいです。
歩き始めはあまり空腹じゃない方がいいですね。空腹のとき、体はエネルギー消費を抑えるので、消費量が上がりにくいんです。一方で食べた直後は体が消化するときなので、食後最低30分、できれば1時間以上経ってから歩くことをおすすめします。
- ダイエット食というと、高タンパクとかプロテインを連想する人も多いと思います。おにぎりは、近ごろはダイエットとはほど遠いイメージの炭水化物ですよね。あえてダイエットにすすめる理由は何ですか?
どうしても、運動=プロテイン(たんぱく質)というイメージが強いんですけど、体を動かす時は、代謝してエネルギー消費しやすい体にすることが大事です。
炭水化物はタンパク質と比べエネルギーとして消費されやすいです。体を代謝しやすい状態に持っていくためには、ちゃんと炭水化物を摂ることが大切。特にお米は、炭水化物のなかでもエネルギー消費しやすくするという特徴があります。これはボクサーなどプロのアスリートでも実証しました。
何よりもお米は主食ですからね。
アスリートでも、水泳や野球の選手のエピソードが話題になりました。ちゃんと理解している方は、ご飯を上手く使って自分のコンディションを整えているわけですよね。
2週間くらいの期間だけなら、食事を抜いたり糖質制限したりすれば体重は落ちますが、リバウンドもしやすいし、何より食事に制限が多いとストレスを感じます。
それに、消費されないたんぱく質は、腎臓に負担をかけ、余ると結局脂肪になって体に蓄えられてしまう。そのまま筋肉になってくれるわけではないことは、注意していただきたいですね。
- おにぎりダイエット+ウォークは、毎日続けなければ効果がないのでしょうか?
短い時間でも、顔を洗うことや歯磨きのようなルーチンとして毎日できるだけ続けてほしいですね。
理想は日常の歩行がウォーキングに進化すること!
効果的にウォーキングすると、短い時間でも達成感はあります。それに、体を動かすと気分がすっきりしますよね。メンタルヘルスケアという側面もあります。
おにぎりばかりずっと食べるの?とネガティブに考えてしまう人もいると思うので、とりあえず1週間集中して試してみることを提案します。
1週間で十分に変化があるはずで、体温や疲れにくさ、便通、それにメンタルの変化に気づくと思います。
体重計ばかり気にして、体の他のところが良くなっていることに全然気づかないのはもったいないです。苦行にならないよう、「おにぎりにすごくいいところがあるから上手く使っていこう」という考えのほうが、ストレスなくダイエットできるのではと思います。
- 自分の体調や状況に合わせて、前向きにダイエットを実践することが大事ですね。ほかに、実践のポイントはありますか?
これから雨が多くなったり、暑くなりますね。外でウォーキングできない時は、この「はんこウォーク」を実践してみてください!目安は、1時間座ったら1分間。腕振りを連動させれば、誰でもたった1分で全身スッキリ!出来ると思いますよ!
家の中で手軽に出来る0歩deウォーキングの「はんこウォーク」
足の裏にはんこ(印鑑)があるようなイメージで、足裏(はんこ)をしっかりフラットに着地(押印)しながら足踏みする。ワルツの三拍子リズムで1・2・3を繰り返し、3!で階段を1段飛ばすように、膝と腿をしっかり高く上げ、同時に腕も大きく引く。
上半身と下半身の動きを連動させて全身運動に、肘を後ろにしっかり引くことがポイントです。
腰回りの筋肉やインナーマッスルを強化して、基礎代謝の向上を図ります。
まずは、おにぎりで一日に食べる量の感覚を身につけていただくのが一番ですね。あとは、ストレスを感じると代謝が悪くなるので、ダイエット中でも週に1回は好きなものを食べるとか、変化をつけてもいいと思います。ただし、ごはん以外の食事が増えてしまうと、体調を崩しやすくなったり、太りやすくなることは注意してほしいです!
ウォーキングもそうですね。
まじめにやる人ほど歩数にこだわっちゃうんですが、歩数や距離など、数字に「やった感」を求めるのはやめた方がいいです。
それから、運動効率を高めるために大股で歩くこと。同じ300mを歩いても、歩幅が小さいと歩数計のうえではたくさん歩いたことになります。しかし、運動量が多いのは大股で歩いた場合です。
違いがわかると、普通に歩いているだけじゃ駄目だなというのを感じて、生活自体が変わっていきますよ。元気に若々しく見えたり、アンチエイジング効果も出てくる。
ぜひ「おにぎりダイエット+ウォーク」でお勧めしている上半身ウォーキング法をトライしてください。
お米はダイエットの味方ですよー!ぜひ、みなさんに実感していただきたいです。
ウォーキングトレーナー
池田 ノリアキ
スポーツメーカー/アシックスに35年間勤務。在職中は、主にスポーツシューズ企画開発、ウォーキングのマーケティングに従事。ウォーキング講師歴25年、ウォーキング講演会は1,500回以上、5万人以上を指導。日本トップレベルのウォーキングトレーナーとして、TV、ラジオ、新聞、雑誌などマスメディアへの出演も多数。
健康運動実践指導者/転倒予防指導士/シューフィッターなど
一般社団法人 日本健康食育協会
柏原 ゆきよ
管理栄養士。一般社団法人食アスリート協会副代表。5万人以上の食サポートを通して、日本人の体質に合う結果の出る食事法を開発。
著書多数。最新刊「お腹からやせる食べ方」(三笠書房)、YouTube「ゆきよチャンネル」、柏原ゆきよの公式メルマガで情報発信している。
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